ブック10

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暗い室内
未知なる機械
僕の心臓は
これまでにないくらいに速く、鼓動を打って…。








「貴方の眼は…ベーチェット病にかかっています。」





目の前の医師は
整った顔を崩す事なく僕にそう告げた。







「ベー…チェット…?」






「…重い眼の病気で、病状が進むと失明します。」




「…えっ…失明?」





「はい。ヤマトさんの場合だと…3ヶ月のうちには失明する可能性が強いです。」








医師の言葉は
僕の頭を強く殴りつけ、僕はそのまま気を失いそうになった。








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