ブック10

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「珍しいわね。キラから話があるなんて。」


「そうかな?」






僕はフレイと
行きつけの居酒屋にいる。





フレイの着ているお嬢様な服は場違いな感じだけれど
彼女はそういうの、気にしない。





「お酒も進んでないじゃない。」






「……あの、さ…」






僕は、今日彼女に言おうとしている。






「すみません、生おかわりぃ。」






僕が…病気だと。






「僕…ベーチェット病になっちゃって…」



「あと、つくねも!」



目が、見えなくなるって。






「近い将来、失明するんだ。」









「……え…?」








僕達から、音が消えた。








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