ブック10

□05
3ページ/16ページ











「あら、キラ?」




聞き慣れた声がして振り返る。
…そうか。
ここには彼女がいつもいるんだ。



「ラクス先生。」


「キラ、誰?」




僕の隣にいたフレイが首を傾げる。





「ああ、妹の友達で…今は僕の友達かな?」


「ラクス・クラインですわ。よろしくお願いします。」




ラクス先生がそっと手を差し出す。
フレイは、その手に自分のを重ねた。




「私はフレイ・アルスターよ。こちらこそ、よろしくね!」








昨日、フレイに全てを話した僕に
彼女は今日行われた検診に付いて行くと言い出した。





少し、嬉しかった。
彼女は病気の僕を受け止めてくれた様な気がしたから。






僕達は、病院内のカフェで少しお茶をした。








次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ