ブック10
□06
4ページ/16ページ
「たっだいまぁ〜!」
「…ったく!飲みすぎなんだよ、父さん!」
お父様とシンの声がした。
ミリアリアさんはキッチンにお水をとりに、私は二人を出迎えに玄関に向かった。
「お父様、どうしましたの?」
私は、シンの肩を借りてフラフラ歩くお父様を見て驚く。
「町内会のおじさん達と飲みに言って、そのままぶっ倒れたんだよ。」
「もうっ!相変わらずですわねぇ…」
私は、思いっきり溜め息をつく。
そこへ、ミリアリアさんがお水を持って来てくれた。
「ほら、おじさん!しっかりして!」
「お〜、ミリィちゃん!エルちゃんは元気かなぁ?」
お酒臭さを漂わせて、お父様は口を開く。
「はいはい、元気ですよぉ。もう寝てますけどね」
「そうか、そうか!
じゃぁ、おやすみのチュ〜でも…」
「やめろ!ばか親父!」
→