ブック10

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「たっだいまぁ〜!」


「…ったく!飲みすぎなんだよ、父さん!」




お父様とシンの声がした。



ミリアリアさんはキッチンにお水をとりに、私は二人を出迎えに玄関に向かった。





「お父様、どうしましたの?」



私は、シンの肩を借りてフラフラ歩くお父様を見て驚く。




「町内会のおじさん達と飲みに言って、そのままぶっ倒れたんだよ。」



「もうっ!相変わらずですわねぇ…」




私は、思いっきり溜め息をつく。

そこへ、ミリアリアさんがお水を持って来てくれた。



「ほら、おじさん!しっかりして!」



「お〜、ミリィちゃん!エルちゃんは元気かなぁ?」



お酒臭さを漂わせて、お父様は口を開く。




「はいはい、元気ですよぉ。もう寝てますけどね」


「そうか、そうか!
じゃぁ、おやすみのチュ〜でも…」


「やめろ!ばか親父!」












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