ブック10
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食事を済ませ、僕は自分の部屋で寝ていた。
うとうとするけれど、目を閉じる気になれないのは、きっと恐いから。
目覚めても、視界が暗闇のままだったら…
「………っ!」
考えちゃダメだ。
僕はとっさに、今日見た夢を思い返した。
『キラ、ちゃんと食べてんのか?』
カガリと最後に会ったあの日は、
カガリが進学のためにプラントに来てもう3年くらいたった時だった。
就職活動に励んでいたカガリが突然、訪ねて来たのだ。
『ん、一応ね。体力が落ちない程度には…』
僕は、苦笑して答える。
それを聞いたカガリは顔半分を手で覆い、盛大な嘆息をついてくれた。
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