ブック10

□プレイボール
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「バルトフェルドさん、お久しぶりです」



部員達が各自に割り当てられた部屋へ向かうなか、僕は主人に挨拶をした。



「よ〜、久しぶりだねぇ。お前、主将になったんだって?」


「はい、まぁ。
あの…ラクスは?」



僕はこっそり耳打ちをする。
バルトフェルドさんは苦笑し、上を指差す。



「屋上で布団干してもらってる」



「そうですか。
ありがとうございます」



素早く頭を下げ、僕は屋上へ続く階段へと走った。



「熱いねぇ」



僕の背中にかけられた声は、聞こえていないフリをした。









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