ブック10
□プレイボール
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「ラクス!」
少し息を切らせながら、ドアを開いてラクスを呼ぶ。
「…あれ…ラクス?」
バルトフェルドさんが屋上にいると言っていたのに、
彼女の姿は何処にも見えない。
そこへ突然
「ぅわあっ!?」
視界が真っ白なものに覆われた。
そこへ、クスクスと笑い声が耳に届く。
「…ラクス」
頭の被せられたものを取る。
「ふふ、ようこそ!キラ。お久しぶりですわ」
「久しぶり。
なんで出迎えに来てくれなかったの?」
頭に被されていたシーツをラクスに渡す。
彼女はそれをパパッと広げて干した。
「仕事最優秀ですから」
「…あ、そ」
ラクスは空になった洗濯カゴを持ち、「戻りましょう」と首を傾る。
僕は頷いて、ラクスの洗濯カゴを取る。
「僕が持ってくよ」
「まあ、ありがとうございます」
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