ブック10
□プレイボール
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アスランは顔を真っ赤に染めながら、手紙をポケットへしまう。
「はい、どうぞ」
「? なんですか、これは」
ラクスはアスランの反応にクスクス笑いながら、エプロンのポケットから一枚の手紙を差し出す。
「さっき、貴方のファンだと仰る方から手紙を渡してほしいと言われました。
ラブレターじゃないんでしょうか?」
“ラブレター”の言葉に反応し、アスランがまた顔を赤くした。
「それと、これはキラに」
「キラにも?」
「キラにもラブレターです。渡しておいて下さいな?」
ラクスから手紙を受け取り、アスランは首を傾る。
「ラクスから渡せば良いのに」
「嫌です!」
ラクスはぷうっと頬をふくらませる。
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