ブック10

□プレイボール
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「すみません!これ、キラくんに渡してくださいっ!」





ダダダッと、可愛らしい手紙を残して少女が走り去った。



ほんのわずか、10秒ほどの出来事に
ラクスは右手にある手紙を見て、パチパチと目を瞬かせる。





「……………まあ…」







キラに告白をされてから、二週間ほど経った。





キラは、
運命高校は順調に勝ち上がって、明後日には決勝戦を控えている。

そして、彼に恋焦がれる女性はますます増えていた。



ラクスは、エプロンのポケットに空いている手を入れ中身を取り出す。




「…三通目、ですわ」










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