ブック10
□プレイボール
1ページ/5ページ
「すみません!これ、キラくんに渡してくださいっ!」
ダダダッと、可愛らしい手紙を残して少女が走り去った。
ほんのわずか、10秒ほどの出来事に
ラクスは右手にある手紙を見て、パチパチと目を瞬かせる。
「……………まあ…」
キラに告白をされてから、二週間ほど経った。
キラは、
運命高校は順調に勝ち上がって、明後日には決勝戦を控えている。
そして、彼に恋焦がれる女性はますます増えていた。
ラクスは、エプロンのポケットに空いている手を入れ中身を取り出す。
「…三通目、ですわ」
→