ブック10

□プレイボール
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《六回表、運命高校の攻撃!3年、アスラン・ザラ選手が二塁打を打ちますが得点には繋がらず、未だに4-1のまま!》




タクシーに付属されているラジオから
たえ間なく伝えられる試合状況に、ラクスはその顔を歪ませた。



(…キラ…!)



「あの、すみませんっ。まだ着かないのですか?」


「んー、渋滞が続いてねぇ。抜け道を探してはいるんですけど、なかなか…」





宿舎を飛び出したラクスは、急いでタクシーに乗り込み、キラ達がいる球場へと向かった。
だが、今は夏休み真っ只中。


球場へ向かう道の途中で、ラクスを乗せたタクシーは渋滞にはまり動けずにいた。




《さあ、六回裏!ザフト大学付属高校の攻撃です。
―おっと!3年、ディアッカ・エルスマン選手が打ちました!》


《えー、運命高校のキラ・ヤマト選手。
先日の準決勝では強豪と言われていたナインに対し、圧倒的な力を見せていましたが、今日はどうしたのでしょうか!?》











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