ブック10
□プレイボール
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「…っあの!ここで降ります!ありがとうございました!」
ラクスの言葉に、タクシードライバーは驚いて振り返る。
「お客さん?こっから球場までまだまだあるのに、走っていくつもりか?」
「はい!」
ドライバーの言葉にラクスは真摯に頷き、タクシーを飛び出した。
こんなところで、捕まってるわけにはいかないのだ。
「…キラ!負けないでくださいっ…」
強い陽射しを受けながら、ラクスは長い髪を揺らして走る。
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