ブック10
□プレイボール
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七回裏
点数は変わらず、4-1のまま変わらずに続いていた。
「…はあ、はあ」
一塁、二塁、三塁と敵を歩かせてしまったために、キラは最大のピンチを迎えている。
(くそ…!こんな時に限って、相手がディアッカなんて…!)
キラは心の中で舌打ちをし、ディアッカを睨んだ。
一方、キラに睨まれたディアッカはバットを構えたままアスランに問う。
「なあ、今日のあいつ、具合でも悪いのかよ?」
「…なんでだ」
「なんか、いつもの調子じゃない。
球の勢いがないんだよなあ」
ディアッカの言葉に、アスランは苦笑した。
「…コンディションはすごく良いんだけどな」
「そうなの?」
「ただ、勝利の女神が微笑んでくれてなくて…な」
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