短篇

□ENDLICHERI
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。。。ENDLICHERI(キラフレ)






『なら…私の想いは、あなたを守るわ…』


−…そうきみがぼくを救ってくれていたように。




もしもきみに、届くなら。




光、いつかきみに。





…ぼくが、還せるように。




。。。

「キラ」
かける声は細くて、強い。
紅く長い髪が触れる。

「ん、…」
幾度となく繰り返し重ねられる唇。


体温で安堵して、繋がりで忘れて。


「…キラ…」

「…ん…っん、フレ、イ…」




…どうして…。

きみは…ぼくを好きになったの…?


灰暗い部屋に広がる湿気を含んだ響音。
「…ぁ、…ん、ぁっ、…キラ…ッ」

「っ…は、…ッぁ…はぁッ」

脳感覚が、麻痺する。


そのまま、突き上げて。

内を、求め溢れて。
揺れて、摘み溺れる。

「ぁ…っぁ、はぁ…ッ、く…」

頂に、快感が奔る。


…もう、後戻りできない。

「…ゃ、んッぁぁ、ィ…んっ…ぁ…キ、ラ…ッ」

「はあ…ッく、っあ、ぁ…ぁっ…ぁぁッ!」

…求めては吐き出して。

快楽だけはどこまでも果てなく。





。。。

「…ん……、…」

一糸纏わぬ互いの体温で、知らぬ間に二人は眠っていた。
キラは伸びた睫毛を震わせ大きな瞳を薄く開ける。

隣にある、穏やかな寝顔。
腹までかかった布を肩隠す程度に引き上げる。
「ん…」
すると彼女は寝呆けながら白い細身を寄せてきた。

「…フレイ…」

頬に触れる優しい指。
甘い低声。
紫水晶の瞳は心情を映して淡く揺れる。


きみは…ぼくを好き…?


ぼくは…きみが好きだよ。


きみのそれが、寂しさからでも。


ぼくときみは…似てるんだろう。


寂しくて、孤独から逃げたくて。



悲しみと怒りを昇華する術を知らなくて。




だけど似てるから、好きになったわけじゃない。




ぼくは、きみを泣かせたくない。



それだけなんだ。





。。。

…光がきみに届きますように。





たとえばぼくが戦いに疲れて。



きみのもとへ、帰れたら。





『キラ…』



守りたい、その微笑で。



『…フレイ…』




ぼくを、待ってて。







。。。END…
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