秘密の部屋

□第17話 屋敷しもべ
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夏休み。












ホグワーツも長期休暇に入るため、生徒は全員強制帰宅になる。






私は今、育った日本の孤児院に帰って来てる。









懐かしい顔ぶれに会えた事はものすごく嬉しいんだが…












「う〜ん…困った…」












こっちに着いてからずっと悩んでいた。









内容はもちろん









「僕、ナエが好きだ」













突然のハリーからの告白。











「夏休みの間ゆっくり考えてみてくれ」













なんて言われたけど。













「ダメ…どうしていいか解らない…」












人生初の告白に戸惑っていた。












ハリーの事は大好きだよ?
でもそれは友達として好きとゆう事だ。

ハリーの事を何度かカッコイイと思った事だってあったさ。

こっちに来てから見たテレビドラマで、
"嫌いじゃないならとりあえず付き合ってみなよ!"

とゆうセリフを耳にした。
とりあえずってなんだよと心の中でドラマにツッコミを入れたのを覚えてる。


ならそのドラマみたいにとりあえず付き合ってみるか?
と考えた自分と、そんな軽はずみな理由でいいのか自分。


と、私の中での葛藤が続いている。





夏休み中ずっとこの問題に直面していた。












「そう言えば、ハリーから手紙が来てないな〜」









もうすぐ夏休みは終わろうとしている。




ロンやハーマイオニー、それにドラコとは何度か手紙交換をした。




でも何故かハリーだけ来ていない。


そして私もハリーにだけ手紙を出せないでいる。





だって気まずい…






告白してハリーも気まずいのかな?









「あ〜困ったぁ〜…。そしてもう一つ困った〜」












夏休みの始め頃、ロンやハーマイオニーやドラコとの初めての手紙のやり取りがスタートした。





帰ってからのこちらの出来事などを書く内にふと思ったのだ。













ハリーに告白された事を手紙に書くべきか否か。












ドラコには何かあれば僕に相談しろと言われてる。






そりゃ誰かに相談したいさ。







いざ手紙に書こうとしたら恥ずかしさが出て来て結局書けない。

ロンやハーマイオニーにすらまだ言えてない。



みんなに報告出来ないまま夏休みが終わりを向かえようとしている。







「…なんか飲み物でも飲んでこよう…」






気分転換する為に食堂へ向かった。






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