道、分かつとも 熱血編

□青春のバカヤロウ
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『三兄〜お茶持ってきたよ!』


三成「ああ…すまないな…」



昼過ぎ、三成の部屋にお茶を持ってきた咲弥


珍しい光景である



『軍師って大変だね』


三成「なぜそう思う?」


『え?だって…一緒に遊べないじゃん』


三成「…俺と遊びたいのか…?」


『あ…でも三兄と遊んだら最終的に喧嘩になるからいいや』


三成「ほらな?俺を期待させるだけさせといていつもこうじゃないか!」


『Σ期待してたのッッッ!!?』



三成「当たり前だ、清正や正則と遊ぶお前を眺めながら一人寂しく執務をする俺の苦しみがわかるか」



『…プハッ』


三成「お前今噴き出しただろ…」


『ごめん、想像したら可笑しくて…』


三成「…(ズスッ)茶が美味いな…お前が淹れたのか?」


『う、うん…美味しいなら、よ、良かった!』


三成「咲弥、お前何か隠してないか…?」


『何も三兄に隠す事なんてないし!』


三成「本当か」


『本当だって…』


三成「では、なぜ動揺したのだ」


『三兄が急に褒めるからじゃん、ビックリしたよ』


三成「俺が素直に褒めちゃいけないのか!」


『清兄や半兵衛ちゃんは良いけど、三兄と官兵衛は褒めるキャラじゃない』



バシッとセンスで叩いた三成


三成「相変わらずムカつくガキだな」


『い゙った〜


三成「ふん…仕事の邪魔だ、出ていけ」


『え〜嫌だよ!』


三成「何で、清正と遊べばいいだろ」


『清兄は正兄と出かけていないもん!』



三成「…そうなのか」


『ちなみにあの二人今日帰ってこないって、ついでに両兵衛とおねね様や秀吉様も何かどこかに行くって…だから城にいるのは私と三兄と左近だけ』



三成「お前と留守番とは屈辱的だな…」


『あたしは嬉しいけど…?三兄と留守番なんて初めてじゃない?』


三成「…確かに…ところで咲弥、夕飯はどうする」


『あたしが作るよ』



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