呉に帰らなくちゃ!
□籠から逃げた青い鳥
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満月の夜は私たち、蓬莱族にとって最悪な夜となる――
それは蓬莱族の守神、鳳凰様が天に昇る日だからなのだ…
その昔、蓬莱族は悪魔の一族といわれており、あらゆるものを破壊していた。
その様子を天から見ていた蓬莱山に住む神、鳳凰が悪魔の一族の体に罰則印を刻み込みその力を封印したという。
しかし罰則印は鳳凰が地上にいる間しか効かないという弱点があり、満月の夜は鳳凰が天に戻り一晩だけ鳳凰は自由な時間がもらえる。
そのため蓬莱族は封印が解け、血を見ると蓬莱の血が疼きだし無意識にあらゆるものを破壊してしまうのだ。
『甘寧…』
甘寧「どうした?」
『小喬連れて先孫呉に帰って…』
甘寧「はあ!?…ちょ、お前何言って…」
小喬「そうだよ小桜」
『黄祖はボクひとりで倒せるし‥だからごめん孫呉に戻って』
甘寧「これ以上お前に怖い思いさせられっかよ…蓬莱の姫様をこれ以上危険なめに合わせてたまるか…」
『…でも帰って、こっちだってアンタ等にもう迷惑かけたくないから』
甘寧「迷惑じゃねぇよ…俺は好きでお前を助けにきたからよ…それは小喬も同じだ」
『いいから帰れっつってんだろつがァァァア!!』
ものすごい勢いで跳び蹴りしてきた小桜
甘寧「まさかのマジギレすかー!!?」
黄祖「久しぶりだな…甘寧」
二人がもめている間に黄祖が来てしまった
甘寧「黄祖ッッッ!!?」
『チッ…』
黄祖「助けに来るほどその小娘の事が好きなのか」
甘寧「俺の小桜が世話になったみてぇだな…黄祖…コイツをさらって何する気だったんだ」
黄祖「別に…ただ不吉な紅い月の瞳の色に変わる前に殺してしまおうとな…」
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