永遠と須臾

□馬鹿は影響されやすい
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『左近さん』


左近「おや?誰かと思えば咲琉さんじゃありませんか…どうしました」


『左近さんは三成の側近なんですよね』


左近「そうですよ」


『教えて下さいッッッ!!!!』


私は左近さんの両手を掴みキラキラした目で見つめた


左近「な、何をですか…」


何をって決まってるじゃない!


『どうすれば左近さんみたいな立派な側近になれるかをです』


左近「は?…ち、ちょっと待って下さい…今、側近って言いました?」


『いいましたけど…私なんかおかしいこと言いましたか』


左近「側近って…誰の側近ですか…?まさかとは思いますが…」


『アイツ(清正様)です!』


左近「この人今清正のことアイツっていった!?


………どうしたんですか?清正の側近になりたいって」



『私も清正様の役立ちたいの!だから』


左近「でもあの人許してくれますかね…」


『きっと今の私じゃ清正様は振り向いてくれないから左近さん!!』


左近「はい」


『私に武術を教えて下さいッッッ!!』


左近「いやダメですよ!仮にもお姫様なんですから…怪我でもしたらどうするんですか」


『でも私、どうしても武術を学びたいの…』


左近「咲琉さん細いじゃありませんか…できるんですか?」


『私だってできるよ!』


左近「何ができるんですか?」



『手のひらから炎を出すくらいなら…ほら』



ボォ…


左近「アナタ人間離れしてませんか!?普通できませんよ!」


『ダメかな?』


左近「ダメですよ!いろんな意味で(てか清正はこの事知ってるのか?)」


『清正様は知りませんよ…』


左近「ちょ…!?(俺の心読まれた?)」


『私の茶色の瞳は何かよく分かんないけど生き物の心が読めるんだよね』


左近「便利ですね…ではアナタ心が読めるんだから俺が言いたいことわかりますね」


『わからない』


左近「コイツ自分の都合が良いところだけ読みやがったよ」



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