short
□わがまま
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「チャンミ〜ン…?」
「ぐずっ…ユチョンヒョン…なんですかぁ。笑いに来たんですかぁ…」
「いや…。様子を見に……泣くなよ」
「男にだって泣く時はあるんです」
ユチョンヒョンは強く僕を抱きしめ耳元で囁いた。
「…俺ならチャンミンを泣かすことはしない。」
「………。」
「俺じゃ、ダメ?」
「…弱ってる時に付け込むなんて卑怯ですね……」
「だって俺、卑怯だもん」
「…ユチョンヒョンは普通にヒョンで居て欲しい、です。」
「だよな〜。ほら、もうすぐ夕飯出来るから行こう。」
ユチョンヒョンは僕の手を引いて部屋を出る。
「……ユチョンヒョンは意外と強いですねぇ」
「ははっ何言ってんの。チャンミンだって強いよ。最強なんでしょ?」
「当たり前です」
ユノヒョンの腕で抱きしめて欲しい
僕だけに笑って欲しい
僕に想って欲しい
今だけわがままを許してください。
fin.