悪魔×そぷらにーの
□*始まりの歌
2ページ/2ページ
その兵器がどんどんあたしに近づいてくる。
目の前にいた母親はいつの間にかいなくなっていて、代わりに砂と服があるだけだった。
『あ…ああ…』
何もできずに動けないあたし。
なんて情けないと思う。
だってあたしはただの人間だもの…
殺人兵器はあたしに銃口を突きつけた。
微かに笑った気がした…
ガチャ
銃口の1つがあたしの額に当てられた。
その瞬間
『ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ー』
あたしは無意識に叫んでいた。
消えて 消えて 消えて
あたしの前から消えて
無くなって…
『ああぁぁー…』
ズキンッ!!!
空に向かって叫んでいたが、いきなりの頭痛で意識を手放した。
最後にみた映像で、殺人兵器は苦しそうにもがいて闇につつまれていった。
そして、ハットをかぶった誰かがあたしを見ていた…
.