悪魔×そぷらにーの
□*始まりの歌
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夢?これは夢なの?
あたしの目の前で起こることを、あたしは目を見開いて見ている。
だって、だって…
「逃げて…サラ」
這いつくばって体中変色し、星のマークがたくさんついてる母親
。
そして血まみれの手を挙げて言った。
父親の姿は無かった。
いや、正確には父親の衣服はあるのだが、その下に砂のようなものがあった。
あたしは直感でわかった。
父親はすでに死んでおり、母親ももうすぐ…
そしてきっと自分も…
あたしの両親を殺した犯人は次の"ターゲット"のあたしに向かってこっちに来る。
その犯人は人の形をしていなかった。
大きくて、この世にあるものなのかわからないもの…
まるで化け物じゃないか…
巨大な体に顔らしきものがあり、その体には両親を殺した凶器であろう鉄砲がいくつもあった。
"殺人兵器"
その言葉がピッタリだ。
そして悲しそうな瞳であたしを見つめた。
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