悪魔×そぷらにーの

□*侵入せよ!
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**+・─-・・・



『はあっはあ…っ…死ヌ…ぐはぁっ』


やっとまともな道に出た


ぐるぐる回る視界についていけない


あ、あたしの周りに妖精が!!


妖精…フェアリー……フェアリーテイル…


「ヒィ!サラ大丈夫?!顔が死体みたいな色に!!」

ジャスデロがあたしの顔を見て言った

なんて失礼な奴!!


『死体ってお前っ…お前らのせいじゃボケ!!』


フラフラとなりデビットにしがみつく


『デビ?』

さっきから喋らないデビット

何やら目の前にある建物を見ている様子


「ヒヒッ!ここにクロスが居るんだね!!」


ジャスデロが建物を指差し言った


『ここ…お店?』


ホテル…かな?

なんかいっぱい窓あるし


でもなんか怪しい雰囲気だな

昼間なのにここら辺の通り薄暗いし



そしてデビットは

「おいサラ…お前帰れ」


あたしに言い放った


『えっ?なんで?』

意味がわからない

「なんでってお前…アレだよ!な?ジャスデロ」


あたふたと慌てるデビット

「ヒッ!なんでデロ?!」

デビットの振りに戸惑うジャスデロ


「だから!サラにはまだ早い店なんだよ!!」

真っ赤になりながら言うデビット

「ヒヒッ!ラブホだよ!!」
ジャスデロは建物の名前なのかハッキリとあたしに言った






『…何それ?』


「「………」」

2人は互いにしばらく顔を見合わせた



(「ジャスデロ。サラはラブホ知らねぇぞ…」)ヒソ

(「ヒ!どんだけ純粋なんだろうね!!」)ヒソ

(「千年公も溺愛してたからな!!」)ヒソ



ヒソヒソと2人は何やら話して、またあたしの方を見て言った


「あれだ!なんつーか?愛の営みを…」


「ヒヒッ!セッk「サラにはまだ早い!」」


ジャスデロが何か言おうとしたけどデビットのせいで聞き取れなかった


『………………。』

なんとなく納得できないあたし…


「じゃ、じゃあちょっと待ってろ!すぐもどるからさ!!」

「ヒヒッ!暗殺してくるから!!」


そう言い残して2人はホテルに入っていった



1人残されたあたし


仕事手伝ってって言ったのジャスデビじゃん!!



『いいもんね!入っちゃうんだから!』

あたしは心の中に不満を抱きながら裏口に向かった


正面から入れないことぐらいは分かるから…



最上階に登り、錆びた扉を開く


ギィぃ…


もろそうな音をたてて開いた扉


わお!

鍵掛かってない!



『裏口ってゆーか、非常口だな』



そしてあたしは見事に侵入に成功したのだ!



『おぉ〜〜』

長い廊下はなんだか大人の雰囲気


壁にはドアが二つしかない…


『最上階だし、そうとう広いんだな』


きっと値段も高いね!!


あたしだってホテルに泊まったことあるからね!


千年公と旅行!

楽しかったなあ〜


『とりあえずクロスって奴探すかー!!』


あたしは欠伸をして長い廊下を歩き出した


まずは右側のドアに耳を当てる


なんか盗聴してる気分ー


『…………』


シーンと静かな廊下



((ガタっ………ギシ…))

聞こえたのはベットのきしむ音?


『ジャイアン並みに寝相わるいのか?』

ベットで何が起こってるんだ???



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