悪魔×そぷらにーの

□*侵入せよ!
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あたしは更に耳を押し当てた


((はあっ…はあっ…))

なんだか吐息が聞こえるな…

ってゆーか、こんなとこにクロスいるのか?


ジャスデビどこ行ったんだよ〜


『そろそろジャスデビたちを…』


探そうかな?と思った瞬間


((あんっあんあああん))

『??!!??!!!』


いきなり部屋から女の人らしき声が!!


いきなりすぎてビックリしたー!!


一体何が起こってるんだ───



あたしはパニックと好奇心でドキドキしてる


うわーっ、めちゃくちゃ気になる!!!


((あぁ………クロス様ぁ…))

『?!』

あたしはまたまた女の人の声で驚く



女の人の変な声に含まれたクロスという名前


クロス様って…



『あのクロス!!?』


あたしは驚きのあまり後ずさり、尻餅をついた

このドアの向こうにエクソシストが…


ドクンッ…


心臓が音を立てて跳ねた

と、その時―


ガチャ…


「盗み聞きなんて趣味悪いぜ?」

ドアが開いて中から出てきたのは…


『エクソ、シスト…』


「あ?」

真っ赤な髪に黒いコート…


エクソシストの証…


クロスだ。

「お前…」


動けないあたしの顔を覗き込むクロス

何かを見極めるような…


も、もしかしてノアってバレた??

『…………。』


ゴクリと生唾を飲み込む

クロスの指があたしのあごに…


って、え?!これって…キス?!


一人心の中であたふたするあたし


そんなあたしにクロスは顔を近づけて、

「案外かわいい顔してるな…迷子か?」


と、予想外の言葉


そしてさらに近づく顔


クロスと至近距離で目が合う


もうだめだっ…

そう思って目を瞑った


その時―


ズガガガガガガ!!!!

廊下に響いた銃声


あたしは驚いて目を開いた

カチリ、と引き金を引く音がして…


「てめー、サラに何してんだよ?!」

「ヒヒッ!エクソシストって実は変体だったり?」

銃をクロスに向けて怒りに燃える二人


『デビット!ジャスデロ!』

まるでヒーローのようなタイミングに出てきた二人

あたしは思わず声を上げた


「おーっと、新手か」

クロスはあたしから離れて2人を見る

デビットがすぐにあたしの傍に来て、

「大丈夫か?サラ」

心配そうに聞いてきたから、あたしは首をブンブンと横に振った

引きちぎれるほど振った

デビットはクロスを睨んで

「サラに手出したらぶっ殺す!」


ズガン!


引き金を引いてクロスに向かって銃を撃った

クロスの足元をかすった弾


ピクリとも動かないクロス


「サラ、か…」

デビットを無視してあたしを見て呟いたクロス


デビットは更に機嫌が悪い顔になり…

「マジぶっ殺す!」

キレた。


瞬間

「ジャスデロ!!!」


デビットの声とともに2人は銃を構えた

銃口はクロスに向かっている


あたしはただジャスデビの背中を見ているだけだった


「「装填・赤ボム!!」」


ドン!!!

灼熱の弾がクロスを襲う

あたしは思わず眩しくて目を瞑った


「やったか?」

デビットの声であたしも目を開く


って…

『ホテル破壊してどーすんの??!また千年公に怒られるよ!!!』


見事に破壊されていたホテルの壁


もくもくと白い煙が立ち上る

ガラガラ音を立てて崩れた壁


ウィィーーーーィィン


赤いランプが点滅して、火事と勘違いしたのかサイレンが鳴った


「ヒヒッ!派手にやりすぎたかな?!」

「やっべー、逃げるぞサラ、ジャスデロ!!!」

デビットが焦りながら言う

『だから言ったじゃん!』

あたしはそんなデビットに半ギレ



「おい、待て」


そそくさとホテルを去ろうとしたあたしたちを引き止めた声


「「『??!!!!』」」



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