悪魔×そぷらにーの

□*迷いこんだ好奇心
1ページ/2ページ



* * *


真っ白。


あたしの視界は真っ白で、何も無い。


あ、そーだ…あたし死んだんだっけ?


あの化け物みたいな殺人兵器に、殺されたんだっけ?



じゃあお母さんたちは?どこにいるの?


ここは…

『ここは天国なんでしょう?』


ポツリと呟いてみた。


よくよく自分の格好を見ると真っ白い外国製だろう服を着ていた。

死んだ時は着物だったのに…


天国ってすごいなー


『感心しちゃう♪』


ぽかッ!


そんな冗談を言ってみると後ろから誰かに頭を叩かれた


『痛っっ』


頭を片手で抑えて振り向いた



『あ。』


そこにいたのは知らない少女だった





誰だあ?




"何言ってんの!ここは天国なんてものじゃないわよ!"


その少女は言った。

元々身長が小さいあたしのせいか、その少女はまだあどけなさがあるが、身長は高く、外人のような顔つきだ。



その少女は海のような瞳であたしを見つめていた。


何的?レズ?



『じゃあ…戸魂界(ソウル・ソサエティ)?』



"ちっがーう!!あんな死神だらけの場所じゃない!"


わ〜お♪



"それと!あたしはレズじゃないし!!"


あ、心読んだ…



"読んだんじゃないわよ。わかるの。"



何的?


"ここはあなたの頭の中、そして私は「愛」、あなたのメモリー"



『メモリー…?』


"メモリー。あなたの中のノア。でもまだ目覚めちゃダメ。"

"まだその時じゃないから。だからその時までは…"


少女は静かにそう言うと空気に紛れて消えていった

『あッ!待っ…』


手を伸ばして少女を求める


まだまだ聞きたいことあるのに…



それに…

『あたしは生きてるの?』



.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ