悪魔×そぷらにーの
□*迷いこんだ好奇心
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* * *
真っ白。
あたしの視界は真っ白で、何も無い。
あ、そーだ…あたし死んだんだっけ?
あの化け物みたいな殺人兵器に、殺されたんだっけ?
じゃあお母さんたちは?どこにいるの?
ここは…
『ここは天国なんでしょう?』
ポツリと呟いてみた。
よくよく自分の格好を見ると真っ白い外国製だろう服を着ていた。
死んだ時は着物だったのに…
天国ってすごいなー
『感心しちゃう♪』
ぽかッ!
そんな冗談を言ってみると後ろから誰かに頭を叩かれた
『痛っっ』
頭を片手で抑えて振り向いた
『あ。』
そこにいたのは知らない少女だった
誰だあ?
"何言ってんの!ここは天国なんてものじゃないわよ!"
その少女は言った。
元々身長が小さいあたしのせいか、その少女はまだあどけなさがあるが、身長は高く、外人のような顔つきだ。
その少女は海のような瞳であたしを見つめていた。
何的?レズ?
『じゃあ…戸魂界(ソウル・ソサエティ)?』
"ちっがーう!!あんな死神だらけの場所じゃない!"
わ〜お♪
"それと!あたしはレズじゃないし!!"
あ、心読んだ…
"読んだんじゃないわよ。わかるの。"
何的?
"ここはあなたの頭の中、そして私は「愛」、あなたのメモリー"
『メモリー…?』
"メモリー。あなたの中のノア。でもまだ目覚めちゃダメ。"
"まだその時じゃないから。だからその時までは…"
少女は静かにそう言うと空気に紛れて消えていった
『あッ!待っ…』
手を伸ばして少女を求める
まだまだ聞きたいことあるのに…
それに…
『あたしは生きてるの?』
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