悪魔×そぷらにーの

□*カボチャ
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―チュンチュン



スズメがさえずる空の下、
あたしは叫んだ、驚いた!



『ハッ!もしやこれが巻き戻し?!』

ハッ、と気がついた!


時間が戻ったってこと??


ロ、ロードはどこっ??


あたふたしてるとある建物が目に入る。


昨日(?)の時間が吸い込まれたであろうレンガ造りの大きな建物。

見たところ窓がたくさんあってその一室にイノセンスがあるのだろう



『はあ〜…なんか良いものないかな…』

四次元ポケットを探る。
いや、これ実は四次元ポケットという名のお菓子ポケットなのだよ!



あ!デビットから貰ったチロルチョコ入ってた



『って…、こんなことしてる場合じゃなーーい!!!』


ガァアアと叫ぶと朝新聞を取りに来た人に変な目で見られる



あたし、泣いていいかしら…グズッ…



嘘泣きをすれば更に痛い目で見られた



「あ、サラだぁ〜〜」


あたしが道にへたれこんでいると上から声がした。


『ロード!!!』


それはあたしが今まで求めていたロードだった
煙突に登ってAKUMAを抱きかかえ遊んでいるロード。


“ロード様 エクソシスト放っておいてよいのですか…?”

完全にロードに怯えてる様子のレベル2のAKUMA。

チラッとあたしを見た。



『…?』

助けて欲しいのかな?


ロードはAKUMAなんか気にしない様子でAKUMAを引っ掻いて指についた血をペロリと舐める。


「いいんじゃん?あいつらがイノセンス手に入れるまではねぇ」

適当に返事をするロード


ロードの目的はイノセンスじゃないからなぁ…



尚、AKUMAはガタガタと怯えてる


段々哀れになってきた…;;

『そのAKUMA、可哀相だよ?離してあげれば?』


あたしはレベル2のAKUMAを指差して言った


「えぇ〜やだぁ〜」


子供のように手足をバタつかせるロード。


やれやれ…


『これあげるからさぁ』


あたしはロードの元へ行き、ルル=ベルから貰った大きなペロペロキャンディをロードにあげる。


「わぁ〜vVありがとぉ〜〜サラ大好き!」


AKUMAを離し、キャーとあたしに抱きつくロード。



『わっ、と』

それをなんとか受け止める。

えへへー、とロードが笑う


(“サラ様ありがとうございます!”)

AKUMAがわざわざお礼を言ってきた。


別にAKUMAが好きなわけではない…
可哀相だっただけ。


うん、と返事を返しAKUMAに命令を出した。
例のエクソシストのところへ向かわせた


「じゃあ僕たちも行こーか♪」



タンッと煙突から飛び降りてあたしに手を差し出す。


あたしはその手をとって、

『いえす!』



『「カボチャと魔女の演劇へvV」』



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