寝言U

□強がり
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コホッ‥コホッ‥


んー…もう朝なのかしら…


コホッ‥コホッ‥


・・・ミノ?


「…ミノ?!」

「ね゙…えざん‥コホッ‥」


朝ミノの咳で目を覚ますと、彼は体を丸めて苦しそうに息をしていた。


「どうしたの?」
「なんが〜‥コホッ‥喉イガイガして‥ぽわぽわじま゙ず…コホッ」
「完全に風邪じゃない」

ぴたっ、とミノの額を触ってみれば、汗をじっとりかいていて熱もあるのだろう、あつかった。

それにしても‥何故にこのタイミングで風邪?

「昨日あずちゃんと遅くまで外いたの?」
「んー‥いだがも…コホッ、でも゙姉さんが帰ってくるまで…コホッ、炬燵んなか」

あー…そりゃあ風邪もひくし喉も痛めるよ。

「体は強そうなのにね」
「強いれす…風邪なんて‥コホッ、小学生以来…ゔ〜‥」


今日は休みだからミノを看病できる。

本当は「昨日プチ家出なんかするからだよ」と言ってやりたかったけれど、それは言わないことにした。

あまりにも風邪が辛そうだから…


「今日は私がいるから今日は寝ててね。氷枕作ってくる」
「ずいまぜん…」

私は捲れた毛布をミノにかけて寝室をでた。


・・・・・・・・・


家事をしてから寝室に行けば、呼吸はまだ少し辛そうだけれど眠っていた。

起こさないように枕をすりかえて。
汗をふいて冷えピタをはって。

おかゆ作ってきたけど、起きたらあたためればいっか。
私はサイドテーブルに水と薬を置いて出掛ける準備をした。

足らないもの、買いに行かなきゃ。
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