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□末っ子を甘くみないで
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TAEMIN.side
皆がイメージするキーヒョンってやっぱり、面倒見がよくて口うるさくてはっきりしていて。
お母さんみたいなイメージなのだろうか。
僕もその中の1人で。
実際僕は現に面倒をみてもらってる。
…でも。
キーヒョンがたまに見せる可愛さに不覚にも僕は、恋をしてしまったんだ。
「テミナいい加減おきな〜」
リビングから聞こえるキーヒョンの声に僕はとろとろリビングに出る。
テーブルにはキーヒョン特製の温かいスープと食パンが1セットあった。
「ねー、皆は?」
「仕事って昨日言ったでしょ」
それはテミナのだから、とキーヒョンは朝食を指差しながら僕の隣に座る。
このキーヒョン特製スープは僕のお気に入り。
この味は朝にぴったりなんだ。
「んー!おいしっ」
「本当?」
「本当!ちょーおいしい!」
僕が興奮気味にいうと、キーヒョンはくすっと鼻で笑いながら僕の髪をいじる。
「僕そろそろ髪型変えようと思うんだけど…」
「どんなのにするの?」
「まだ決まってないけどさ、テミナも髪伸びてきたし一緒に美容院行く?」
「行く!」
勢いよく返事をするとぽんぽん、と頭をなでられキーヒョンはテーブルの下にあった雑誌を読みはじめた。
「ごちそうさま!」
ふー…いっぱい食べた。
あとは歯磨きして、朝風呂して〜…
「やぁ、テミナ!」
「?」←きょとんとする
「自分の食器は自分で洗うって何度も言ったでしょ!」
またやってしまった。
そう思ったときには既に遅し。
キーヒョンの小言がはじまった。