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□好き…大好き!
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TAEMIN.side




「・・・ない」


昨日買ってきておいたイチゴ牛乳がない。



「どうしたの?」

「ミノヒョン!ねぇ、僕のイチゴ牛乳知らない?」

「それなら昨日夜、ジョンヒョニヒョンが飲んでたけど」

「…ヒョン……」


今日の食後のデザートとして、楽しみにとっておいたイチゴ牛乳。

ジョンヒョニヒョン…勝手に飲むなんて…


「請求してきてやるっ」

「まったテミナ!」


ジョンヒョニヒョンの部屋に行こうとすると、ミノヒョンは僕の手をつかみ もう寝てるからだめ、と注意をされた。


「むぅ─…」

ぷくっとほっぺを膨らますとミノヒョンはふにゃりと笑って僕のほっぺをつぶした。


「じゃあテミナにいいものあげる」

「いいもの?」


おいで、と手招きをされるからついていくとミノヒョンの部屋で。

鞄をごそごそとあさるヒョン。

そして鞄の中から、イチゴの絵が書いてあるキャンディーをとりだした。


「今日スタッフさんにもらったんだ。
テミナ、これでもいい?」

「うん!」


笑顔で受け取ってピンクのキャンディーを口の中に入れる。

甘いイチゴの味がひろがってさらにぼくの頬はおちる。


するとミノヒョンはいつもみたいに、口を大きくあけながら笑って僕の髪をくしゃくしゃと撫でるんだ。


「テミナは単純だなぁ」


この大きな手に撫でられると、僕はうっとりする。


離れちゃ、やだ。
そう思ったら僕はミノヒョンに抱きついていた。


「どうしたの?」

「もっと髪、撫でてて」

「こう?」

「うん」


ミノヒョンを見れば、僕を優しい目でみていた。

…ミノヒョンはお兄ちゃんみたいで、優しくて僕のそばにいてくれる。

そんなミノヒョンを僕は



「好き…大好き、ミノヒョン」



好きすぎてたまらない。



するとふにっ、と唇が重なってミノヒョンは色っぽく自分の唇を舐めた。



「甘いや」


テミナが全部、と一言つけて。


また今日も。
僕の心を簡単にもっていくミノヒョン。






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