- TAEMIN - 短編

□一緒に帰ろう
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皆より遅くスタジオを出ると
外は雨が降っていた


傘もってきてよかった!と思い
バックから折り畳み傘をだす



「くしゅんっ…ぅ、」


後ろを振り向くと
壁に寄り掛かっている

僕の大好きなひと



「姉さん仕事、終わったの?」

「いま終わってでてきたの」



姉さんは僕たちのアシスタント…
というより世話係かな?

ずっと前から僕はこの人に
恋心を抱いてる



「駅まで歩きでしょ?入る?」

「いやいいよ。タクシーくるし、テミンの家は駅の逆方面でしょ?」


姉さんはそう言って慣れた手付きで
電話でタクシーを呼ぶ

だけど僕は無意識に
携帯を奪っていた


「ちょ、テミン!」

「姉さん、お金の無駄だよ?」


ピッ、と通話を消して
手をひっぱって傘にいれて
屋根の下をでれば、
姉さんは自然と隣を歩いた




「…強引なんだから」

「なんとでも言っていいよ」




姉さん、そろそろ
僕の気持ちに気が付いて?


この距離を

はやくもっと、縮めたい。
 

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