- TAEMIN - 短編

□小悪魔?天使?
1ページ/1ページ

YOU.side




「僕が好きならほら。早く」

「ちょ、待ってテミナ…」

「出来ないならこのDVD返さない」

「〜…!わかったから!」

「ふふ…はいじゃあ早く」



テミナに夜、1人で見ようとしてたDVDを取り上げられた。

最近夜僕を構ってくれないから許さない、とテミナは言ってキスを要求して早5分。

私は渋々、テミナの柔らかな唇にキスをした。


「はい、返して」


ぱっとテミナの手からDVDを取り上げれば、テミナは唇をつきだして不機嫌を装う。

私はDVDをセットしながらテミナに最近の疑問を聞いてみた。


「テミナ、なんで最近そんなにSなの?」


ソファーの上でクッションを抱き締めてるテミナに聞いてみる。


「これが、本当の僕!」


はぁ・・・付き合いたての、あの可愛い可愛いテミナはどこへ─…












「テミナ、眠いなら寝ていいんだよ?」

「…眠くないもん」


映画もそろそろクライマックスって時、テミナの首がカクカクしてきたから聞いてみた。


「ほら、眠いんじゃん」

「しつこいなぁ〜…眠くない〜。それ以上言ったら襲うからね…」

「はいはい」


最初からこの映画はテミナには難しいと思ったんだ。
政治的な内容だし。

だけどテミナはきっと、まだ私との時間を共有したかったのか、ぴったり私にくっついてずっと手を握っていた。



それから映画に集中して。

エンディングになってテミナを見れば、スヤスヤと寝息を立てて可愛い寝顔をして眠っていた。


だけど手はしっかりと、私の手を握って。



最近どSだし、小悪魔だし我が儘で昔のテミナはもういないんだなって思ってた。

でも。


「テミナ、おやすみ」


本当はまだ。

可愛いテミナのままだよね。






.
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ