Anniversary
□君の好きなモノ。
1ページ/3ページ
*キャラ崩壊注意!ギャグです(笑)
クラピカ旅団と和解?してます。
久しぶりの休日、クラピカは毎週録画していたにも関わらず、未だに一話すら見ることの出来ていなかったアニメを見ていた。
「うを!ハンターハンターだと!私が出ているではないか!私はこんなものを撮った覚えはないぞ!!」
とまぁ、アニメの構造をよく理解していないクラピカさん。
「お、キルアだ。やはりキルアは凄いのだよー。マラソンか、懐かしいな…」
マンションのリビングで一人アニメを見ながら独り言をつぶやくクラピカ。
まぁ、周りに誰もいないのだから仕方がない。
「あの時リオレオなど放置して先に進んでいれば私があんなトランプ野郎(ヒソカ)に攻撃をくらって気に入られる事もなかったんだ…全てあいつのせいだ…今度会ったらグラサン潰してやる…」
いつ会えるかもわからない相手への怒りが膨らみ、わなわなと拳を震わせていた。
−−そして数時間後。
「うむ、実に楽しかったな!キルアとゴンがどうなっているのかも知れたし、途中気に入らないシーン(蜘蛛が現れた)もあったがひとまずはアニメを消化できたぞ!」
爽やかな笑顔で言ってはいるが蜘蛛が現れた事でクラピカの家にある超薄型地デジ対応のHDD内蔵の最新型のTVは鎖でグルグル巻きにされ、液晶にはしっかりとヒビも入り、もうそのテレビには二度と映像が映らない事は誰が見てもわかりきったことだった。
「またテレビを壊してしまったのだよ…あれを買うのにとても苦労したのに…」
がっくりと項垂れ、ソファに体育座りをしてしまったクラピカ。
いつのまにか眠ってしまったようだ。
?「よしよし、クラピカは寝てるな。今の内に、と」
クラピカがソファで寝てしまったのをいい事にベランダ(高層マンションの30階)から中を覗く一人の黒い人物。
窓ガラスは割らずにそっと鍵のかかっていた筈の窓を開けて中へと忍び込む空き巣。
?「なんでテレビが鎖でグルグルに…?まぁ、とりあえず目的を達成するか…」
クラピカが壊してしまったテレビに首を傾げつつ、何処からか一眼レフカメラを取り出した。
まずは遠目に一枚、少し近付いて一枚、と徐々にクラピカとの距離を縮めていく不法侵入者。
「んむぅ…むにゃむにゃ…」
「(か、かわいいっ…!)」
クラピカの可愛さに悶絶するクロロ。
「(寝ぼけてオレの名前呼んじゃったりとかしねーかなぁぁぁぁぁ!!)」
「クロ、ロ……」
「(えぇぇぇえぇぇ!!マジですかぁぁぁぁぁ!!!)」
「メロンパン買ってこい、あと、いちごオレ…食後のプリン、も…」
クラピカの夢の中でも現実と変わらずパシリにされているクロロ。
クロロは眠っているクラピカの傍らで静かに泣いていた。
「(は!?いかんいかん、当初の目的を忘れる所だった!)」
立ち直りの早いクロロ。
クラピカの寝顔を至近距離で撮ろうした瞬間に、カメラを掴んでいたはずなのに、不法侵入者(変態)の腕にはカメラがなくなっていた。
「え、オレのカメラは!?」
「団長、まだまだ甘いね。それに盗撮駄目よ」
屈んでいた変態の頭上から聞こえた声は独特の訛りのある、でも聞き慣れた声で。
しかもその手には変態のカメラが握られている。
「盗撮が駄目なら不法侵入も駄目だろ」
「そんな事言たら団長も不法侵入ね。そんな胸張て言える立場違うよ」
「オレはただクラピカの寝顔を撮りたかっただけだ。撮ったらさっさと帰る」
「そんな事言てる間にクラピカ起きたよ」
カメラを上へ投げては掴み、また上へ投げては掴み、を繰り返しているフェイタンに掴みかかるクロロの声がでかかったからかクラピカがもぞもぞと起きてしまった。
「…何故お前がここにいるのだよ」
「オレはクラピカの写s…グフォ!」
「お前には聞いていない、さっさと出て行け変態」
クラピカの問いに答えたクロロにはクラピカが枕がわりとして使っていたクッションがクリティカルヒットした。
「それで?フェイタンは何故いるのだ?」
「お前が私呼んだね。だから来ただけよ」
「そうなのか?それはすまなかったのだよ!(アレ、いつ呼んだのだ?)」
クラピカからの質問を嘘で華麗にスルーし、起き上がったクラピカの隣できたスペースに座るフェイタン。
クロ「え、なんでお前がクラピカの隣座ってんの!?ねぇねぇねぇ!?」
フェイ「団長うるさいね、ととと帰るといいよ」
クロ「じゃあカメラ返せよ!」
フェイ「バキッ、グシャ(カメラを握り潰した音)あ、壊れてしまたね。壊れたのでいいなら返すね」
クロ「明らかにお前握り潰したよな!コレ高かったんだぞ!泣」
クラ「うるさいのだよ!カメラのひとつやふたつで!そもそも何故お前はカメラを持って私の部屋にきたのだ!モグモグ」
クロロとフェイタンがぎゃあぎゃあと騒いでいる内にいつのまにかクラピカお餅を食べ始めていた。
口の周りにきな粉を付けて怒鳴られても全く怖くはないのだが本人はまるで気付いていない。
フェイ「クラピカ、きな粉付けすぎよ」
クロ「(可愛い可愛い可愛い可愛い)可愛い可愛い可愛い可愛い可愛iっグハッ!」
フェイ「団長うるさいね、しかも途中から普通に声に出てたよフキフキ」
クラ「本当にモグモグお前はモグモグ存在がモグモグウザいのだよモグモグ」
クラピカの口の周りに付いたきな粉を拭ってやり、クロロにドン引きしながらクラピカの持っていた皿に乗せられた大量の餅のひとつをクロロの喉につまらせる。
クラピカは食べながらしゃべっているせいで何を言っているのかよく聞き取れない。
.