Anniversary
□君の好きなモノ。
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フェイ「クラピカちゃんと食べてから話すね」
クラ「ふぁあったおだよ!(わかったのだよ!)」
拭いたばかりの口の周りがまたきな粉だらけになりそれを甲斐甲斐しく拭いてやるフェイタン。
存在が空気になりつつあるクロロ、今も餅を喉に詰まらせて顔が真っ青になっている。
モグモグマグマグと皿に乗っていた大量のきな粉餅を食べ終え、いそいそとキッチンへと向かうクラピカ。
クロ「ふがっ!んむむっ!んんーっ!!!!」
フェイ「何言てる全然わからないね。というか耳障りよ団長(ドスッ)」
餅が詰まっているのを知らせようとフェイタンに訴えていたクロロに笑いながら眼に見えない程のスピードで手刀をくらわす。
クロロはログアウトした。
クラ「つっぎは醤油〜砂糖醤油〜」
ルンルンと意味のわからない歌を歌いながら今にもスキップをしそうな勢いでまた皿に大量の餅を積んで持ってきたクラピカ。
フェイ「そんなに食べたら腹壊すよ」
クラ「むっ!私は大丈夫なのだよ!決してお腹など壊しはしない!キリッ」
フェイ「はいはい、わかたね。気の済むまで食べるねフキフキ」
砂糖醤油をも口の周りに付けながらキメ顔で言うクラピカにため息を零しながらもまた拭いてやっているフェイタン。
完全に空気と化したクロロ。
モグモグ、マグマグ、とクラピカは無心に餅を食べ続ける。
クロ「ねぇねぇ、」
フェイ「フキフキ」
クラ「モグモグモグモグ」
クロ「フェ…「なにか幻聴が聞こえるね」ィタン……泣」
クラ「それは危険だなモグモグでも私にも聞こえたぞモグモグ」
やはり完全にクロロを空気にさせるクラピカとフェイタン。
クラ「むぐっ!!」
クロ「大丈夫か!?」
フェイ「どうしたね!」
クラピカの声に空気と化して泣いていたはずのクロロと口の周りを拭いていたフェイタンが心配そうに声をかける。
クラ「お腹が、痛いのだよ…」
フェイ「餅食べすぎよ、」
クロ「お腹さすってyウゲッ!」
クロロがクラピカに近付いた途端にまた餅が飛んできた。
…今度は顔面に。
フェイ「ベッドで寝てるね。またく、だから食べ過ぎ言たよ」
クラ「お餅…私の……」
フェイ「起きてから食べるといいね。ちゃんと寝ないとイチゴ練乳プリン買ってきてやらないね」
クラ「!! おやすみなのだよ!」
餅…餅…と呟くクラピカのお腹をさすってやりながらフェイタンのぶら下げた餌に喰いつくとクラピカはすやすやと眠り始めた。
クラ「ぷりんが、いっぱい…ふにゃふにゃ」
フェイ「またく、食い意地張り過ぎよ……クラピカ」
クラピカのお腹をさする手を止め、寝言を言うクラピカを滅多に見る事のない笑顔を浮かべて眺めるフェイタン。
フェイ「お前が食べきれないくらい買てきてやるね」
微かなリップ音を立ててクラピカの額に口付けを残し、パタリと扉を閉めてコンビニへと向かった。
イチゴ練乳プリンを買い占める為に。
Fin..
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