Anniversary

□嘘を塗り重ねた、愛。
1ページ/7ページ





お前が幸せになるのなら、

君が幸せになれるのなら、

私は、

オレは、


お前を嫌いになれるんだろうか――――

君を諦める事が出来るのだろうか――――






「好きだ、クラピカの事が。」


キルアはクラピカと家で遊ぶという名目でクラピカの家に行き、決意していた事を実行に移した。


「私も、好きだ、よ…。」


クラピカが顔を赤くしながら俯いて返事をすると、キルアも顔を赤くしながらクラピカを抱き締めた。


「ありがとう、絶対幸せにする。
オレはクラピカとずっと、一生傍にいたい。」

「私もだ。
キルア、好きだ、愛してる。」


この恋がこんなにも叶った事に、なんの疑いも持たず、二人はただ、はにかむようにして微笑み、喜んだ。

誓いを二人で立て、ずっと一緒にいるとその日のうちに誓った。

二人でいればなんだって乗り越えられると思っていたし、二人でいるだけで幸せだと思っていた。

付き合ってからは毎日が幸せで、毎日が楽しくて、それがずっと、続くと二人は信じていたのに……、。



それなのに、別れは唐突に、前触れなどはなく、突然、訪れた。





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ