〜風の速さで走り抜ける〜

□第2走目
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俺たちは何時ものように登校し、慎二は席を移動して話していた。

ちなみに俺は凛之助の隣の席だ。

動く必要性は全くない。

俺はふと疑問に思ったことを口にした。

「それでさぁ。」

「ん?」

慎二が答えた。

「I・H(インターハイ)ってさどこまで勝ち残ってるんだっけ?」

「「・・・。」」

あれ?

二人ともフリーズ状態だよ・・・?

「ちょ、千歳。それ本気で言ってるの?」

「至って俺は真面目に聞いてるんだけど。」

「なんでもっと早く聞かないの!?」

「え。だって・・・忘れてたんだよ。ほら俺しばらく部にも行ってないから、実感にかけてるんだ。」

「それでも、もっと早く聞こうよ!」

「ごめんよ。で、どこまで行ったの?」

「・・・。」

「白陵高校に勝って準決勝進出?そっかぁ、火神とか黒子とか大活躍なんだね。」

「俺ほとんど試合出てない。」

「あー、じゃあ何時もは大体日向に伊月に凛之助に火神に黒子ってことか?」

「そうそう。」

「2年おもスタメンから外されるのかぁ・・・。俺、今年試合出れないくね?つか、来年も危なくね?」

「千歳は、怪我もあるし。治ればそのうち出れるって。」

凛之助も慎二の言葉に頷いた。

「怪我なんてしていいことなんてホントねぇわ。つくづく。」

「まぁそれはそうだって。」

「はぁ、早く完全に治れ俺の太腿。」

「そのうち治るって。」

「・・・。」

「安静にするのが一番だってことはわかってるけどさ・・・。」

そんな話をしていると、担任が入ってきた。

慎二は自分の席に戻って行った。

そして朝のHRが始まった。

俺は話を聞き流しながらボーっとしていた。


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