Lアキヒカ小説
□お泊り大会
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「塔矢んちはいいよなぁ。家すっごいでけぇじゃん」
「そんなことないよ。無駄にでかいと両親が居ない時は意味無いからね」
悲しげな笑みを見せるアキラ。
「そっかぁ…、塔矢んち両親居ない時多いもんな…。夏休みは居るの?」
「あんまり居ないかな」
「ふーん…」
ヒカルが何か思いついたように手を叩いた。
しかし、それを口に出そうとしない。
怪しげに思ったアキラは、
「どうしたの?」
とヒカルに問い掛けた。
「その…塔矢がいいならいいんだけど、お前んち泊りに行っていい?」
「え!?」
「ほら、俺んちに泊まってもさ両親居るしさ色々うるさいからさ…塔矢には慣れないかなって…」
アキラはニコリとヒカルに微笑んだ。
「ありがとう。僕は構わないが、父さんに聞かなきゃ分からないな…。分かったら伝えるよ」
ヒカルは頷いて、アキラから視線を外した。
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