Lアキヒカ小説
□仮恋人
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放課後になり、ヒカルは見事、担任の教師に呼ばれた。
「進藤くん!アナタ、何回目だと思ってるの?!」
「あー……、スミマセン」
「そのアクセサリー外しなさい!」
「・・・・・・・・・・先生、説教は其処まで。
オレと楽しみましょう?」
ヒカルは教師さえ自由自在に扱っていた。
夕焼けが輝く空の中、長髪の長い髪の教師は、ヒカルの手により溺れて行った。
結局、ヒカルが帰宅したのは、とっぷり夜だった。
「ただいま〜…」
おそるおそる玄関の扉を開くと、ダダダダダと廊下を駆けだす音が聞こえた。
そして、ヒカルにキックを一発かました。
「おそーーーーーーい!!!!」
「ぐはっ?!!!!」
キックの勢いで、ヒカルは扉を自ら開き、外へ出された。
一方、キックをかました方は、淡々と床に着地した。
「いててて…何すんだよ…」
「兄ちゃん!いま何時だと思ってんだよ?!バカじゃねーの?!!」
「へいへい、スミマセン…」
「スミマセンじゃねーだろ!スミマセンじゃ!!ああ?!!」
ヒカルを家の外で大声で叱るのは、ヒカルと全く似た容姿を持つ、弟の『光』だった。
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