Lヒカアキ小説

□グレープフルーツ
1ページ/3ページ

日曜日の真昼間。

アキラとヒカルは同居という名の同棲をしていた。
そしてアキラは、アイロンをかけていた。
そしたら突然―――…・


「なぁ・塔矢!お前さ……オレの事好き…??」

「えっ……?どうしたの、突然…」


ヒカルがアキラに背後から抱きつきながら言った。


「……好きだよ。だから離して」

「なんでだよー」

「……ア・イ・ロ・ン!ヤケドしたらどうするんだ!」

「あ……悪りぃ…」


アイロンの存在に気付き、ヒカルはすぐアキラから離れた。

ときどきヒカルは、今のような事を言う。
アキラは何となく勘付いていた。

『彼は時々とっても寂しがる』

原因は分からないけど、過去に何かあったのは確かだった。


アキラはアイロンを置いて、ソファーに座るヒカルの元へと向かった。


「……大丈夫だよ…、ボクがいるから」


背後からヒカルを優しく包み込んだ。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ