Lヒカアキ小説

□I have to help him.
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"キーンコーンカーンコーン"

授業が終わり、ボクは伸びをする。
授業が終われば、男子も女子もいつものグループに分かれふざけたりしている。
でも、ボクはそんなことに興味はない。
だからといって、憧れていない訳でもない。

「はぁ…」

ふともれる溜め息。
ボクはボーッとしながら、窓の外を見た。
校庭に1人の先輩が居た。金髪に黒のメッシュの髪、派手な色でよく目立つ。
校内でも色んな意味で有名な先輩だ。

彼は突然走りだした。
後ろから先生が追いかけているようだ。

馬鹿馬鹿しい…。

ボクは教科書や筆記用具をバッグの中にしまった。

「進藤!待ちなさい!」

「先生見逃してよ〜」

そんな会話が聞こえる。
ボクはまた校庭を見た。
先生に腕を掴まれている。
ボクは思わず窓を開けた。

「先生!あの!よ、呼ばれてますっ!」

自分でも何故こんなことがしてるのか分からなかった。
先生はボクの声に気がついてパッと振り向く。
その隙に腕を振り払った。
「よっしゃ!ありがとよー!」

彼はボクに手を振りながら走って逃げていった。

「コラ!進藤!」

窓を閉めて思わず床に座り込む。

「何やってんだろ…」

思わず出た言葉。
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