†Angel Beats!†

□バカップル誕生
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「愛ってさ、度を超えると狂気に変わるらしいね」

「…は?いきなり何言ってんだよ、オマエ」

和やかな午後、場所は屋上
屋上の柵にもたれ掛かりながら、いきなりそんな事を言ったあたしに、まるで訳がわからないとゆう顔を向け、「とうとう頭イカレタんじゃねぇか?」と言う藤巻を横目で見て、ニヤリと笑う
「かもね」

「マジかよ…、俺はまだ死にたくねぇ」

藤巻が苦い顔をして半歩あとずさる

「ふっ、アハハ!何?マジで本気にしたの?アハハハハ!冗談だよ、冗談!てか、もう死んでるし」

軽いジョークを本気にした藤巻が可笑しくて笑いまくっていると、いきなり頭をガシッと掴まれて前後に揺さ振られる。

「いーたーい〜痛いよー藤巻く〜ん?」

揺さ振られるリズムに合わせてそう言うと

「いてぇようにやってんだから当たり前だ」

と言いつつも、頭から手を離してくれた。

「でも、半分本気かも」

空を仰ぎながら言うと、「さっきの話しか?」と藤巻の面倒くさそうな声が耳に届く。
「うん」と答えた後も、目は空を映したままでいる。

「あたしさ、藤巻が愛しすぎてどーにかなっちゃいそうなんだけど…、まぁ、殺したい〜なんてのは無いけど」

「俺も、オマエが可愛すぎてどーにかなっちまいそう」

藤巻がそう言った事に驚いて、藤巻の顔を見る。

「何それ、あたしのパクリ?」

苦笑しながらそうきいてみる。すると藤巻もあたしと同じく苦笑して「俺の本音」と言った。

「それマジ?」

とあたしが苦笑したまま言う。

「ああ、マジだぜ」

藤巻も変わらず苦笑のまま言う。

「じゃあ、二人でどーにかなっちゃいますか」

冗談混じりにそう言うと、「そうなりゃ、戦線最大のバカップルの誕生じゃねぇか?」とまた本気にしてそう言う。

「…バカップルねぇ〜、藤巻がそんな事を言うとは〜」

笑いを堪えながら、そう言うと、「じゃあ何だよ」と藤巻がきいてきた。

「いや、いんじゃない?バカップルで」

言いながら藤巻を見ると、「だろ?」って言って笑ってる。

あ、幸せだ…
思わずそう思った。
おぉっと危ない、危うく消えるとこだった〜!!
戦線のみんなに、バカップルを見せ付けるまでは消えるわけにはいか無いからね〜。
なんて思っていると、「じゃあ、見せ付にでも行こうぜ」なんて言って屋上と階段を繋ぐ扉へと向かう。

「え!?マジ?エスパー?」

藤巻の奴、人の心を読みやがった!!
とかなんとか言ってたら、足を止めた藤巻が振り返って言う。

「意味わかんねぇ事ばっか言ってんじゃねぇよ、いくぜ」

前を向いて、また歩きだした藤巻の後をあたしは追いながら、校長室に入った途端に後ろから抱き着いたら、早速バカップルぶりを見せ付けれるんじゃないかな〜なんて、画策しちゃったりしてるのでした♪




⇒あとがき
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