妄想駄文★銀魂
□最厄の日
1ページ/10ページ
大晦日
今日は12月31日
昨年と同じように、新八は神社に初詣にきていた
今年と昨年で違うところは一緒に来ているメンバーである
新八の横という2つしかない貴重なスペースを取り合っている男たちが4人
いわずと知れた真選組の鬼副長土方十四郎、S王子と名高い沖田総悟、実は腹黒いと巷で有名な山崎退、最後に万事屋銀ちゃんの主人でもある坂田銀時である
「ちょっと、さっきからなにやってんですか!うるさいですよ」
さっきから後ろのほうでぎゃあぎゃあ騒いでいる自分より一回り大きい大人たちに怒る
「ちがうよぉ〜俺じゃないよ新ちゃん。大串君がさっきから俺につっかかってきてさぁ」
「んだとゴラァ!だーれがおめぇなんかにつっかかるか。てめぇが新八の肩抱こうとかしてやがるから」
「肩抱くくらいいいじゃねーか、上司と部下の他愛もないふれあいだよ。ねっ、新ちゃん」
さりげなく肩に手を伸ばしてくるダメ上司の顎に軽く一発食らわせつつ、少し驚いている様子の土方に目を合わせる
「すみませんせっかくお休みに、まさか来てくださるなんて思ってもなくて」
新八は3日ほど前に偶然スーパーの近くで土方に会い、暇だったら一緒に初詣に行きませんかと誘っていたのだ