妄想駄文★銀魂

□射弦透様6000HITリク
1ページ/9ページ

一週間ぶりにアジトを訪れた
表での「つんぽ」としての仕事が忙しかったためになかなか戻れなかったのだ

別にこの古ぼけたアジトにいなければいけないという決まりは無かったが、本来の自分をそのまま出せるという開放感からなかなか気に入ってる場所なのだ
壊れかけた戸を開き中に足を踏み入れると

「いいところに帰ってきたっす」

一応仲間というカテゴリーに入るのであろうまた子という女がぶすりとした顔をして立っていた


「どうしたでござるか、また子殿。そんなゴリラのような顔をして。大好きな晋助に嫌われるでござるよ」

「煩いっす!私を愚弄するきっすか!!…じゃなくて、これ、あんたが持って行ってくださいっす」
言葉と同時に押し付けられたのは簡素な食事で

「これは…悪いでござるが、拙者はもう食事を済ませて」
「アンタなに聞いてたんすかぁぁぁ!!なんで私がアンタに飯作ってやりゃなならないんすか!!違うっすよ!あそこに持って行けって言ってるんっす!!!」
また子が指を刺したの方を見るとそこには、離れにあるこれはまたボロい小屋があった

また子は小さくため息をつくと苦虫を噛み潰したような顔をして、忌々しそうに口をあけた

「三日くらい前に晋助様が餓鬼を連れて帰ってきたんす。それからあそこに閉じ込めて、そん時から晋助様そこに入り浸ってるっす。今日の朝まであの変態、いや先輩にこれ持って行かせるの押し付けてたんすけど」
「今はいないからってことでござろうか?でもなんで拙者が、また子殿が行けばよいでござろう?」

もっともな意見だが、それを聞いたまた子は顔を赤くして悔しそうに言った

「晋助様もあんな糞餓鬼じゃなくて、私を…」
なにを想像したのであろう顔は更に赤くなっていき、そのまま食事を近くのテーブルの上に叩きつけるように置くと走って去っていった

突然の展開に事態は飲み込めないものの、こうなってしまえば持って行く以外の選択肢も無く

「仕方ないでござるな…」

一言ぽつりと言うとテーブルの上にある物を手にして歩き出した
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ