妄想駄文★銀魂

□新八の日常
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ムカムカしてきた心を落ち着かせようとタバコをくわえる。火をつけようとライターを探す。ふと顔を上げると、目の前には探していたライターが。それと同時に聞こえてきたあのクソヤローの声。
「ちょっと〜多串くん?うちの可愛い新ちゃんにタバコの臭いついちゃうでしょぉ?」
今土方が一番会いたいような、会いたくないようなくるくる天パが青スジを浮かべながらライターを持って立ちはだかっていた。
「新ちゃーん大丈夫?この変態瞳孔ヤローにお婿に行けなくなるような事されてない?」
「銀さん?大丈夫ですけど、紙は…?まさか!?」
何がまさかなのか、考えただけでも恐ろしい。
いやっまさか、いくら銀さんでも…新八が恐ろしい想像していると、ふと地に足がついた。えっと新八が顔を上げると土方がいつも以上に瞳孔を開いた恐ろしい顔で銀時を睨みつけていた。
「おぅ銀ぱつ、お前何しに来たんだ?」
「何しにって、うちの奥さんの買い物が長びいてるみて−だから娘と一緒に来たのよ」
いつものしまらない顔でニヤっと笑う。
「そうアル。マミ−を迎えにきたネ」
一緒にきたらしい神楽が銀時の後ろから出てきた。
「マミー今日の晩ご飯は何アルカ?」
私久しぶりにご飯ですか?を食べたいネそう言いながら土方の横に立っていた新八の腕を引っ張って消えていった。
「新八!!クソテメェ覚悟は出来てんだろうなぁ」
腰にさしていた刀に手をかける。それと同時に銀時も木刀に手をかけた。二人同時に地を蹴ろうとした瞬間。
「銀さ−んこんな所で暴れたら、僕実家に帰らせていただきますから!」
まるでどこからか見ていたかのようなタイミング。銀時は急いで木刀を戻し血相を変え、声がした方に走っていった。
「多串くん、今度うちの嫁さんに手ぇ出したら…マジで斬るよ?」という言葉を残して。
「はぁ…」
土方は抜いた刀を鞘に戻して大きな溜め息をついた。
「テメ−こそ新八になんかしやがったら真選組総出で殺しに行ってやるよ」
もう見えなくなった銀時に向かってそう呟くと、真選組に帰るために歩きだした。屯所につくまでまだまだ時間がある。如何にして、新八をゲットするために邪魔な銀時や神楽を抹殺するかを考え始めた。
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