妄想駄文★銀魂

□思いどうりにいかないモノ”1”
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沖田はいつになく真剣な顔をしている。しかし新八はそんな沖田の顔の変化に気づかず
僕なにかしたかなと首をかしげた。
沖田はそんな新八の目をのぞき込むとまたニヤッと笑い口を開いた。
「新八君、好きでさぁ。俺と付き合ってくれねえかぃ?」
「はっ???」
あまりのいきなりの告白に、新八の頭の回転は一瞬止まった。
しかも相手はあの沖田だ。何を考えてるか分からないあの…。新八は急いで頭をフル回転させると、
一つの答えにたどり着いた。あぁ、この人は自分のことをからかって遊んでるんだと。
「はぁ、沖田さん僕をからかってるんでしょ。おもしろいですか?ただですね、僕は引っかかりませんよ。
で、本当の用事はなんなんですか。まさかこのためだけに来たんだったら僕怒りますよ!!」
新八は沖田の目を睨み付け、真選組はそんなに暇なんですか?ちゃんと働けと文句を言い始めた。
沖田はそんな新八を見つつ、案外しっかりしてんだねぃこの姫さんはと少し感心していた。
「酷いですねぃ。俺がせっかく新八君への気持ちを伝えようと、土方さんの目を盗んで仕事から抜け出してきたってぇのに。
新八君なんかをからかってる暇があったら、一気に押し倒してまさぁ」
こういうふうに…と、沖田はソファからすっと立ち上がると新八との間合いを一気に詰め足払いをかけ、
ソファに新八を転がすとその上をまたぐようにして覆い被さった。
「俺は本気でさぁ」
あまりに早い場面展開に状況を判断できず目を白黒させている新八の顔を至近距離で眺めた。
へぇ、こういう顔してたんですねぃ。なかなかの美人でさぁ。
「眼鏡がない方がいいですぜぃ」
新八の眼鏡をすっととりあげる。
やっと状況判断ができたのかあっと声を上げた。
「っちょっと沖田さん、からかうにしてもいきすぎです!!眼鏡返してください。そして僕の上からどいてくださいぃぃ」
沖田の体を押し戻そうと奮闘する。しかしさすが真選組随一とうたわれるだけあり、新八の力じゃびくともしない。
それどころかさっと新八の腕を逆手に取るとソファへひとまとめにして押し付けた。
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