妄想駄文★銀魂

□思いどうりにいかないモノ”2”
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「さぁ着きましたぜぃ。何が食べたいんでさぁ」
「着いたってここ真選組じゃないかぁぁ。奢ってくれるって嘘だったんですか」
奢るという沖田の言葉に少なからず期待していた新八は連れてこられた場所にがっくりと肩を落とした。
「嘘じゃないでさぁ。屯所の厨房にある食材を好きに使って飯でも作りなせぇ。ついでに俺の分もねぃ」
ここが厨房ですぜぃと案内され連れてこられ場所には、大きな冷蔵庫が二つ、これまた大きな鍋がいくつも重ねられており、フライパン
まな板包丁などが所狭しと並べられていた。
「すっすごい…冷蔵庫の中身とか見せてもらってもいいですか?」
「もちろんいいですぜぃ。好きなモンを好きな分だけ使ってくだせぇ。食器はこっちにあるから適当に使っていいでさぁ。そんじゃ、俺は自分の部屋で待ってまさぁ」
ぱっぱと説明すると沖田は新八に背を向けた。
「っちょっと、待って下さいよ!!本当に僕が作るんですか?しかも2人分?」
「そうでさぁ、それともなにかい?俺が作ったほうがいいですかい?料理なんてしたことがないもんでどんなモンが出来るか分かりませんがねぃ」
命の保証は出来ませんぜと付け足す。確かに沖田が料理を作っている姿などあまり想像が出来ない。
新八はため息をつくとしょうがないと冷蔵庫に手を伸ばした。
「あっ沖田さんの部屋が分からないんですけど…。それと何か食べたいものってありますか?」
「新八が作ってくれるモンだったらなんでも食べまさぁ。部屋は…30分したらここに迎えにきてやりますぜぃ」
沖田は期待してるぜぃと言うとそのまま厨房から出て行った。残された新八は半ばあきれながらも料理に取りかかった。
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