妄想駄文★銀魂

□恋は突然に!
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とりあえず手に持っていた眼鏡を渡す
「あっ、ありがとうございます」
頭を下げてからいそいそと手の中のものをかける
ほっとしたような顔がこちらを向くと、その顔はなにやら見覚えがあった

 思い出せそうで思い出せねぇ
記憶の奥を探っているとその少年が少し鼻を赤くしたままにっこりと笑い問いかけてきた
「土方さんだったんですか、本当にありがとうございます。今日はお仕事は?」
「あぁ・・・えーと」
やはり少しは顔見知りなのか、むこうはこっちのことを知っているらしい

難しい顔をしているとあぁというように少年がまたにっこり笑って言った
「万事屋の志村新八ですよ、土方さん。まぁ覚えてくださっていたとは思っていなかったので、気にしないでください」
「悪い、志村新八か、覚えておく」
なんとなくばつが悪く、頭の後ろを軽く掻く
「で、土方さんはスーパーに向かってたんですか?しかも、今日は珍しく隊服じゃないんですね」

もう派手にこけたことは忘れたのか、今度は俺の普段着に興味を示しているようだ
「あぁ、今日は非番なんだ」
とりあえずこの場所から移動しようと新八の腕を引っ張って歩き出した
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