妄想駄文★銀魂

□キリリク★祝★4554
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「沖田さーん、お茶淹れてきましたよ…おきたさーん?あれぇ?」
今さっきまで二人でいた居間に、沖田の陰は無く
呼んでも返事が無い

「どこに行ったんだろ。お茶…冷めちゃうのにな」

持っていた二つの湯飲みをテーブルの上に置き、一つを手に取る

「帰っちゃったのかな」
ポツリと言葉がこぼれる
なんだかんだ言って、やはり沖田が一人きりの家に来てくれたことは嬉しかったのだ

「沖田さんのバカ。帰るなら帰るで声かけてくれればよかったのに…」

ずずっとお茶をすすりながら小さくため息をついた

「あーりゃりゃ。どうしたんですかィ?元気なくしちまって」
「沖田さん!」
気配を感じないまま背後から声をかけられ、思わず声が裏返る

「どこいってたんですか!てっきり帰ったのかと」
「なに言ってんでィ。俺はただ布団を敷きに行っただけでさァ」

ほら見ろとばかりに、沖田が後ろのふすまを開ける
そこには見るからに寝心地のよさそうな、ふかふかした布団が綺麗に敷かれてあった
ご丁寧に枕は二つ、仲良く並んでいる

「っつ、なんなんですか!?この布団は!ってかどっから持ってきた?うちのじゃないでしょこの布団」
「俺がこの日のために買っといたんでさぁ。大丈夫!一人用だからちっと狭かったりしますが、重なり合うようにして寝ればなんてことないですぜィ」
「はぁぁ?重なり合うように寝ればってなんですか!てゆーか、枕元においてある箱ティッシュとゴミ箱がなんか生々しくて嫌なんですけどぉぉ!?」
「なんでィ、何変なこと想像してるんでィ。俺はそんなつもり全然ないですぜ。あっ、そんなことより新八はどっちを使いたいですかィ?ロープ&蝋燭かムチ&蝋燭」
「ありありじゃねぇかぁぁぁぁ!!!しかも最初から危険な道に入りすぎじゃないですか!!なんなのその選択肢?選択できね―よ!てか、なんで蝋燭が必須アイテムなんだよ!!」
「えっ、そりゃあ新八のきめ細やかな白い肌に蝋をゆっくりたらして、熱がりながらも悶える姿を」
「ストオーップ!!それ以上変なこと言ったらわいせつ罪で土方さんに突き出しますから」

連続突っ込みのせいか、はたまた内容のせいなのか顔が赤くなってる気がする
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