妄想駄文★その他

□おクスリのみましょ♪
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いつも凛々しい雲水さんが…

「いっきゅぅ?」

 どうゆうことっすか?


       おクスリのみましょ♪


突然俺の部屋に尋ねてきた雲水さん
鬼珍しく、チャンス到来な状況に舞い上がる俺
嬉々として部屋に上げると、雲水さんはすまなそうに笑った

「すまんな一休。突然きてしまって」
「そんな、ぜんぜん気にしないでください!俺、鬼嬉しいっス!!」

俺は本当に嬉しそうな顔をしていたのだろう
笑みを浮かべた雲水さんはアリガトウと言うと、ゆっくり俺の頭を撫でた



「ところで、どうしたんすか?雲水さんがこんな時間に自分の部屋からでるなんて」

壁にかけられている時計を見ると、すでに9時はまわっている
規則正しい生活を心がける雲水が9時過ぎに部屋を出ると言うことは非常に稀で

何かあったのだろうかと心配になった

「…それがな、さっき珍しく阿含が帰ってきて」

あぁと納得する
さっき寮内に響いていた、回りを一向に気にしない足音は阿含さんだったのかと
でも、だからと言って雲水さんが部屋を出て行く必要が無い

「…実は…へんな……薬のようなものを飲まされたんだ」
  雲水さんがゆっくりと口を開く

「クスリ…ですか?なんの?」

あの史上最凶の男が持つ薬とはなんなのか?
考えるだけでも恐ろしい

しかし、使われたのは雲水さん
阿含さんが雲水さんにヤバイ薬を使うとも考えがたい

なぜか二人の間に数秒の沈黙が流れる
その沈黙を打ち砕いたのは

「…うぅっ、な、なんか頭いたぃ…」

雲水のうめき声だった

「大丈夫っすか!?雲水さん!!」
丸まるようにして唸っている雲水に近づき、オロオロする

俺って鬼役に立たねー!せっかく雲水さんが俺を頼ってきてくれたってのに!!

自分の頭を叩きつつ、自分は今何をすべきかを一生懸命考える
「あっ、そうだ!!水、水持ってきます」

なぜ水なのか
しょせん推薦組、つまりバカだからしょうがないのか
俺は水道まで走った
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