LOVE MODET
□愛エプ・ギロ夏編
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「ギロロ〜はい、これあんたの分ね」
夏美が夕食のおかずだと言って、皿を差し出した。
「こ、これは…爆弾に似てるな!」
ブッ…たまらず吹き出す。
「いやぁ〜ギロロったらおっかしーっ!これはね、スコッチエッグっていうのよ」
「わ、笑うな!」
真っ赤になりながらナイフでサクッと切ってみる。
「おぉ!中には茹でたタマゴが仕込んであるのか!黄身がまるで火薬のようでなかなか迫力のある料理だな」
ギロロが気を悪くするので、必死に笑いを堪えるが…お腹が痛い。
ガツガツと切っては食べ、切っては食べ…口の回りがケチャップだらけになっているのにも気が付かない。
(ウフフッ…)
それが何だか可愛くて、食べっぷりも嬉しくて、夏美は微笑む。
「ねぇギロロ。スコッチエッグ、気に入った?」
「………」
「美味しい?」
「…まずくはない」
「また作って欲しい?」
「…お前の気が向けば」
「何よ、素直じゃないんだから。ちゃんと言いなさいよ〜」
「……うまい。また…食ってもいい」
ケチャップと同じくらい真っ赤になっているので、もうこの辺でやめておこう。
(今度は美味しいってちゃんと言ってよね、ギロロ♪)
END