11/26の日記

03:28
生執事感想H
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→続き


◇倒れたマダム。
彼女に憎らしげな言葉を言いながら、グレルは彼女の赤いコートを奪います。
この場面、ぐったりと力の抜けたマダムの体を抱きかかえる姿が、とても大事そうに見えたのでした。

植原さんとAKANEさんが、この二人の関係をどう解釈したのか。それによってこの場面の印象は大きく左右されると言っても過言ではないと思います。
そして、遠目にではあるけれど、私が直に見て感じたのは…グレルのマダムへの思いがある、という事。
言っている台詞は、原作と同じ。けれど、その空間の中での息づかい、間の取り方、仕草、表情、そして彼女への触れ方。
そんな方法で表現された「グレル」は、本当に彼の言ったままの「興味だけで繋がっていた関係」には見えなかったです。
だから…この二人の間に絆があったと、それは何という名前の関係かは分からないけれど、温かい何かが確かにあったと、信じてもいいのかなと思えました。
その小さな勇気を、お二人からもらった様な気がします。

◆一瞬の暗転の後、赤いコートを纏ったグレルがそこにいました。
そのまま去ろうとするグレル。それを追おうとはしないセバスチャン。
しかし、シエルの凛とした命令が響き、また悪魔と死神の戦いが始まります。

ここでの二人の台詞の応酬がそのまま歌に。
歌いながら戦っているのももちろん凄いのですが、この激しいやり取りの中をずっとハイヒールで滑らかに動き続けてる植原さんも凄いし、綺麗な動きで的確にグレルの顔を狙おうとする松下さんも本当に原作のセバさんそのままで、二人から目が離せませんでした。

◇デスサイズの一撃を喰らったセバスチャン。
彼のシネマティックレコードが流れ出し…すると、


『セバスチャンさーーん!!』


バルド、フィニ、メイリンの使用人トリオが元気いっぱいに舞台に登場したのです!
動揺するグレルなんて何のその、それぞれの台詞をばらばらに言いながらその場を自由に動き回ります。
このシーン、まるで三人が傷付いたセバスチャンを守る為に出て来たみたいで、和みました。

そんなほっこりした気持ちでウフフってなっていたら、舞台からはける三人を見送っていたグレルが


「コミュニケーション取りずらいワ…」


ってぼやいたものだから、思わず噴き出してしまいました(笑)


→Iへ続きます

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