11/11の日記

19:55
落書き小説:レンリン(ポッキーの日)
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ポッキー1本、先っぽの片をお互い口で二人で加えて最後まで食べ切るといい事があるんだって。

放課後私は友人から聞いたそれを聞いていてもたってもいられなくなって学校を飛び出していた。
鞄の中にはちゃんとポッキーは入っているので真っ先に家に全力疾走した。

「あ、リンおかえ」
「レン聞いて!」

私は家のドアを勢いよく開けるとリビングでソファーに座っていた本を読みながら迎えてくれた私の片割れの弟…レンに迎えてくれたけど、私にはそんな事よりもうきうきしながらレンの両肩を掴んだ。
レンはビックリしながら私を見た。

「ど、どうし」
「ポッキーゲームしよ!」

私は自身満々言ってレンの様子を伺うとレンはぽかんとしていて固まったけど数秒経つと首を傾けて苦笑いで言った。

「ポッキーゲームって…なに?」
「え、えええ‼知らないの⁉」
「ぐえっ」

私は予想外の返事に思わずレンの首を掴んでしまってレンが変な声をあげたので我に返って手を離した。
でもレンだったらマニアックだから知ってると思ったので少しショックを受けた。
でもレンはその話に食いついて聞いて来た。

「で、ポッキーゲームってなに?」
「あ、うん、あのね…」

放課後に友人から聞いたポッキーゲームの説明をすると初めは真面目に聞いていたレンだったけど聞いているうちになぜかだんだんと顔を真っ赤にしていった。

「あの…リンさん…?」
「どうしたの?」
「リンの言ってる『いい事』って………キキキキキキスじゃないかな……?」
「へ?」

レンは俯きながらそう言う、私はよく分からなくて呆気に取られていると

「だって二人で先っぽから食べあうんでしょ?そしたら口と口がくくくくくっ付くんじゃないかなあなんて………」
「あ」

確かにそうだ、ポッキーが折れない限り食べ切れば最後は口と口がくっ付くのは当たり前だ。
でもやりたいと思ってしまったからこのままやらないのも勿体無かったので結局

「レンポッキーゲームやろ!」
「ええええええ‼ぼぼぼぼ僕やりたくない!ははははは恥ずかしい‼‼」
「レンのヘタレが直るかもしれないでしょ?」

レンの悲鳴が聞こえたけど気にせずレンの口にポッキーを一本加えさせた。
そして私はもう片方を加えた。
するとたちまちレンとの顔の距離が近くなってレンはもう耳まで真っ赤だった、このヘタレ。
そんな事言ってる私もいつも後ろからレンに抱きついているけど正面からレンの顔を間近で見るのはとても緊張した、しかもレンは地味な分類にはいるくせに顔は綺麗だからずっと見つめられるとドキドキしてしまう。

「リリリリリン!早くやろうよ!」
「う、うん!行くよ?」

少し気まずい空気が流れたけどレンは構わず食べ始めた。
私は目を瞑りながら食べ始めた。
というかレンとキスするなんていつ振りだろう、多分小学生低学年辺りが最後なんじゃないかな。
小学生高学年まで繋いでた手も中学生になってから全く繋がなくなったしな…
と考えながらうっすらと目を開けるともうレンの顔は鼻がくっ付くくらい来ていた。
私はもう一回目を瞑ってキスされるのを待つ。
だけど…

「う、うわああああああああああ‼‼」
「ひゃ⁉」

加えたポッキーにレンの圧力は消えて、その変わりレンは叫びながらぎゅうと私に抱き付いた。
私は何事かと目を開けてレンを見ると恥ずかしいのか私の肩に顔を埋めていた、けど真っ赤な耳は隠れてなかった。
するとレンはガバッと顔を離した。

「ムリムリムリムリムリムリ‼‼僕にはハードルが高すぎるよ!」

レンに必死になって無理と連発されて私はだんだんと悲しくなってきた。

「レンは…私とちゅーしたくないの…?」
「はぁ…?」

全く私の気持ちを理解してくれなくてもう半泣き状態で叫ぶように言った。

「だからレンは私とちゅーしたくないのって聞いてんの!本当は私の事嫌いでしょ⁉」
「なんでそうなるの⁉僕はリン大好きだよ………ってうわ、なに言ってんだ僕…」

そう真っ赤になりながら言うレンを見て私もますます顔が赤くなった。
私は思わずレンの手を握った。

「レンは私とちゅーしたい?」
「も、もちろん」
「私の事大好き?」
「大好き」
「もう一回ポッキーゲームしよ?」
「え、はい」

私とレンは一問一答のように会話をするとポッキーを取り出した。

その後、全部食べ切って『いい事』が起こり、レンが気絶してしまうのは数分後の話です…




おわり












今日はポッキーの日ですね!
ポッキーといえばポッキーゲームということでいちゃいちゃした鏡音を書きましたww
みなさんもポッキーゲームして私を萌えさせてくだry

では、今日はこの辺で!


Greas☆

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