12/21の日記

22:13
落書き小説:遠距離恋愛の日(レンリン)
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「もしもし?レン?」
『うん』

二日振りに聞いたその声はとても新鮮で少し胸の奥がむず痒い。
今はテスト期間らしくあまり時間がないんだとレンから聞いて私からは電話はかけないようにしていた。
でも少し寂しかった、声だけ聞きたいという思いだけでいつの間にかレンに電話をかけてしまったの、我慢出来なかったの。

「テスト期間なのにごめんね」
『ううん』
「レンの声聞けて嬉しいな」
『うん』

レンは私の話には相槌を打ってくれるだけだった、レンは口下手であまり話す事はしない。
でも私はただ相槌を打って聞いてくれるだけで嬉しかった、それくらいにレンが好きだから。

レンが遠く離れたのはいつだっけ、多分中学ニ年生の冬休み。
離れる前はわんわんレンに縋りついて泣いていたっけ、目が真っ赤に腫れるくらいに泣いた、それほどレンと離れるのが嫌だったの。
でもレンは私の頭を優しく撫でて微笑みながら『リンは大丈夫』って言ってくれた、何が大丈夫なんだろうと思ったけどレンの声を聞くだけで凄く安心していた事は今でも思い出してしまうくらい覚えている。
あれから一年経ったけど一度も会えてない。

「それでね私…」
『リンごめん』

私が今日あった出来事をつらつらと話していると不意にレンの声で遮られた。
レンに話を止められるのは初めてだった、いつもは最後まで聞いてくれるのに。
そんな不満を胸の奥にしまってどうしたの?と尋ねた。

『もう…電話切っていい?というか…もう…電話するのやめよう…』
「え…?」

レンは喋るのが苦手だからつっかえつっかえ一生懸命話してくれたけど、予想外の内容に私は固まってしまった。

「私の事嫌になっちゃった…?」
『…』
「好きな人出来たの…?」
『…』

と色々質問をしていったけどレンは何も答えなかった。
やっぱり私がしつこいからかな、テスト期間邪魔しちゃったからかな、嫌われたのかな…
そう考えるといつの間にかポロポロと涙が零れた、でも心配させたくなくて無駄に明るめな声で言った。

「そうだよね、レンは忙しいから私と話してる時間があると面倒だもんね!私もレンを嫌いになれるようにす…」
『違う』

レンは短くハッキリとそう言って私の強がりな言葉を止めた。
私は涙をぐいっと手で拭いながら何が?と聞いた。

『リンは勘違いしてる、リンの事嫌になった訳じゃない』
「そうなの?」
『うん、ただ声だけ聞いてると、顔も見たくなる、会いたくなる、もっとリンを、好きになる、だから電話じゃ耐えられない』

レンは途切れ途切れに…でも私が欲しかった言葉を言ってくれた。

『今だって、リン泣いてるのに、何も出来ない』
「分かってたの…?」
『いつも通りじゃなかったから』

レンは私の事を私以上に分かってくれてる、レンは誰よりも優しいんだ…。
さっき拭ったばかりの涙がまた流れた。

「レン、本当は寂しいよ…耳元で声が聞こえるのにレンは見えない、近いのに遠いの」
『うん』
「だからやっぱり電話するのやめた方がいいよね」
『前言撤回』

やっと決心が着いたのにまたレンは私の言葉を遮った。
私はさすがにイラっと来てしまった。

「もうなんなの、ハッキリして」
『ごめん、リンの本音がやっと聞けたから』
「本音?」

私は頭の上ににはてなマークが浮かんだ、私はレンと本音で話している筈だった。

『うん、リンいつも明るいから、寂しいのはオレだけなのかな、って思ってたけど、リンも同じだった』
「私、毎日レンの事考えてるもん…レン好きだもん、レンも寂しかったんだね…!」
『うん凄く』

私がからかうように言うとレンは真剣に返してくれた、やっぱりそういうのは直接聞きたかった。

『高校受かったら、リンに会いに行くから、その時まで、たまにでいいから、声が聞きたい』
「電話する、寂しくなったら絶対する‼」
『うん』

レンはまた相槌で返事したけど声の調子が少しいつもと違う気がした、きっと顔は一年前の微笑みなのかもしれない。

「私も頑張るからね!勉強頑張る」
『うん、リンは大丈夫』

そして時計を見ると電話し始めてから一時間後を指していた。
私は名残惜しいけどこれ以上続けてたらお母さんに怒られるし、レンには勉強の邪魔になっているのでレンにまた電話するね、とだけ伝えて電話を切った。
切る直前にレンが何か呟いてた気がしたけど聞き取れない声の大きさだったのでもしかしたら気のせいかもしれない。


レンに会えるまで後少し。

頑張ったら頭撫でてくれるかな、抱きしめてくれるかな。

そんな事を考えながらベッドの中に体を潜らせた。




終わり







今日は遠距離恋愛の日らしいのでこんな話を書いてみました!
なんだか今日急いで書いたので自分でもなに書いてんだかよく分かりません!←
口下手なレンっていいよね程度でお願いします。

そんなお話を考えたのはいつものようにアスキンさんが元凶です。
萌えすぎるイラストです!
pixivで見れるのでどうぞー

そんな訳でもう恥ずかしいので今日はこの辺でノシ



Greas☆

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